あおろぐ

人が生きると書いて人生。額面より可処分量。

自分にとっての『大きな石』を考えること

優先順位を考えるときに、「大きな石」の話を思い出します。ざっくりと説明すると、

 

男が大きな壺の中に、いっぱいになるまで大きな石を入れる。その後「この壺はもういっぱいだろうか?」と問う。聞かれた人が「いっぱいです」と答えると、男は「違う」と言い、今度は砂利を取り出し壺いっぱいに入れていく。「これでいっぱいだろうか?」と問う。聞かれた人は今度は「違う」と答える。男は「その通り」と、次に砂を入れる。砂でいっぱいになると最後に水をいれる。

これが何を表しているかというと、それは人生の優先順位だと言う。

大きな石は人生にとって重要なこと。それを後回しにして、砂や水を先に壺の中にいれてしまうと、後から大きな石は入れることができなくなる。だから自分にとって大事なことは何かを理解し、それを何よりも優先することが重要だ。

 

というような内容です。「大きな石 壺」などでググると出て来ます。

 

長く生きれば生きるほど、知らない間に誰かが自分の壺の中に砂や水を入れてきます。そうして壺の中のスペースは狭くなっていきます。壺のスペースは、人生の可能性そのものです。30過ぎたらとか、40過ぎたらとかでだんだんと挑戦がしにくくなるのは、年齢のせいではなく、壺の中を誰かによって、何かによって埋められてしまっているからなのだと感じます。

 

僕は以前、こんなことを書きました。

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これもつまりは、石を入れる順番、優先順位の問題です。順番を間違えると、たちまち人生はハードモードに突入します。

 

こうなった場合にできることは

1.自分を変える

2.無理やり取り出す

3.壺を壊す

 

2や3は普通ならなかなかできません。それ相応の覚悟が必要です。僕は「結婚=人生の墓場」にしないために必要なこと で、自分自身が結婚という石を入れるのが早過ぎたと感じたことをあえて「障害」という過激な言葉を用いて書きました。

その後も自分の生き方について考え、自問自答を繰り返して来た結果、僕は2を選ぶことを決めました。

 

僕が何を取り出して、代わりに何を入れるのか。

 

僕は、『仕事』と『家族』を取り出して、より大きな『家族』の石を入れることを決めました。

自分で言うのもなんですが、就職してから10年、特にスイッチが入った5年目以降は、会社の未来をどう創るかということを考えて仕事をしてきました。同族経営の田舎の中小企業で、初めて赤の他人から総務・経理部門へ抜擢されました。経営陣に近く、社長と語り合う機会を多くもらえており、自分に対する信用と期待は高かったと思います。

 

でも、その「石」は取り出すことにしました。

 

「家族を守るため」という大義名分で「仕事」を優先していました。それで何度も妻と喧嘩をしました。価値観の相違を自分勝手に「障害」と表現しました。しかし、ある日息子と二人で一日中出かけてみたことをきっかけに、息子に対する愛おしさが爆発したのです。

それまでは、どうしても妻の方が関わる時間が長いために息子にとっては、お風呂に入るのも、トイレに連れて行くのも、ご飯を食べるのも、妻と一緒が当たり前であり、僕とそれをするのを拒んでいました。僕はそれは仕方ないじゃないかと思い、だからこそ父は仕事で頑張らなければ思っていました。家にいても常に仕事や会社のことを考えていました。息子と遊ぶ時も、しっかりと心を向けてなかったと思います。

しかし、たった1日だけ父と息子の二人で出かけてみたことをきっかけに、息子の僕に対する懐き方が変わったのです。僕は素直に嬉しくて、幸せを感じました。そのときにまさにこれだと思ったのです。

 

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(二人で電車に乗ってお出かけしたときの写真。電車を2回乗り継いで、バスに乗って親戚の家へ。)

 

 

『結婚をして、子供が生まれて、家を建てて・・・そうしたら大黒柱は懸命に働き、家庭を守り養っていかなくてはならない』

 

そんな風に僕はすっかり洗脳されていたのだと気付きました。それが「幸せ」のために必要なことなのだと思い込まされていたのだと。

でもそれは違いました。改めて僕は家族を壺の中心に置くことをイメージしました。そうしたら、今ある壺から何を取り出さなければならないかが見えてきました。それが「仕事」と「これまでの家族」の石です。

 

2017年9月7日。僕は社長に会社を辞める意思を伝えました。

僕の壺から仕事の石が取り出されます。次の仕事の石は現時点で決めていません。ひとまわり大きくなった家族の石を入れてから、あいた隙間にいれればいいや、と。

 

仕事を辞める必要はあったのか?という疑問もあるかと思います。前年に新築一軒家を買ったばかりで残るローンは34年。そして二人目の子供はまだ4ヶ月です。それでも仕事を辞めるという選択した理由はまた別で書きたいと思います。

 

ちなみに、保守的な妻はなぜかこの選択には賛成してくれています。その辺の思考回路は不思議です。でも助かります。

 

 

 

前向きなことをポジティブというなら僕はそうではない

良い時も、悪い時も、あらゆる状況を「楽しんで挑む」ということ。ただそれだけ。

なぜなら、人生はエンターテイメントだからだ。

 

 

さて、父ちゃんはこれから無職になります。面白くなるぞ!

 

 

(ちなみに、経理事務は経営者一族以外で僕しかいないため、さすがに今期の決算までは済ませて、引き継いで退職という運びになりそうです。年内いっぱいかな。たぶん・・・)