あおろぐ

人が生きると書いて人生。額面より可処分量。支え合いより与え合い。

【就活生必見】就活やめて、世界一周することにしちゃった男に会いにきちゃった

自分だって就職活動の末に会社員やってるくせに、今の就活システムに違和感があるとか言っちゃう採用担当は僕です。

 

そんな時、2016年4月4日からスタートしたクラウドファンディングのプロジェクトと出会い、即支援しました。そのプロジェクトがこちら。

 

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(本当は支援募集期間にシェアすると良かったんだけど、その頃はまだこのブログもなかったんだよな・・・)

 


クラウドファンディングの良い所は、

  1. 同じ思想を持った、会ったことのない人に出会うことができ、
  2. 自分自身ではできなくても支援を通して想いを託すことができ、
  3. 活動報告を通して体験を共有することができるところ

だと感じています。

 

そんなわけで、世界一周を終えたプロジェクトオーナーの小林潤平さんにお会いしてきました。今回はその活動報告や著書を読んで僕が感じたことを紹介したいと思います。

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(左が小林さんで右が僕です)

 

 

結論、日本の就活は良い

結論としては、僕は日本の就活システムおよび就活支援サービスは良いと認識を改めました。リクナビさんマイナビさん、いままで生意気言ってゴメンなさい。

 

そう考えを改めさせたのは、世界各国の就活や仕事観に、小林さんの活動を通じて触れられたからです。僕が一番強く感じたのは、国ごとに環境が違って、その中でも貧富の格差による違いがあって、仕事の種類も就職方法も様々で。それらを比べれば「善し悪し」で分けたくなるけど、決してそういうものではないと感じたのです。だから、日本式の就活を他の国に当てはめてはいけないし、アメリカやドイツの仕組みを日本に当てはめようとしてはいけない。ただ、白黒で判断したり、一方を排除するのではなく、どちらも選択肢として在ることは大事なことだと感じます。

 

中でも印象に残ったエピソードを全てあげるとキリがないですし、あまり長く書くのもめんどくさいので、思い切って2つに絞って紹介します。

 

 

アフリカの巨大スラムを訪れた話

アフリカのケニアでキベラスラムという巨大スラムへ足を踏み入れたというエピソードがありました。キベラスラムについては著書から抜粋し紹介します。

 

“キベラスラムと呼ばれるその場所は、ナイロビの中心部に隣接する100万人以上が暮す巨大スラムだ。その歴史は古く、イギリス占領時代に一方的に街が区画されたことで誕生した。”

“当然ながら治安状況は最悪。個人で入るにはあまりにも危険すぎる。”

“この危険地帯に踏み入る方法は、スラムツアーへ参加する他道はない。”

“マシンガンを装備した警察が2人体制でグループに同行することが、このスラムの危険さを物語る。”

抜粋: 就活やめて、世界一周することにしちゃった。
(著:小林潤平)より

 

就活やめて終活しにきたのかと言いたくなります。

 

しかしこのスラムの話は、自分の『生き樣』を見出した人がどれだけ強いかということを感じさせられます。

親を亡くしていたり、失踪してしまったりして、幼い頃から自分の力で生きて行くことを強いられた人たち。虐待を受けてきた人や、シングルマザーの人も多いといいます。また30歳を過ぎたらいつ死んでもおかしくないと言われるほど過酷な環境だそうです。

そんな環境で暮らす人たちには、夢も希望も無いように思えます。しかし、小林さんが取材したスラムの人たちは、夢を持ち、自分が何を成したいかを持っています。

 

僕はこのエピソードから、夢がない環境だからこそ夢を持てるのかなと感じ、たまたま読んでいた別著「モチベーション革命」にもあった『無いものが有る時代』と『無いものが無い時代』の違いという見方も重ねて、納得しました。

スラムの人たちが過酷な環境にいながら自分の人生を強く生きようとしていることを輝かしく感じて、でも、それと現代の日本人の生き方と比較して「日本人もっと頑張れ」と思うのは違うと思うのです。日本には圧倒的に豊かになったからこそ生まれる歪みがあって、それは「命」を脅かすような危機ではないけれど、そこには確かに生きづらさがあります。つまり、スラムの人の課題と日本の人の課題は別物なので、それらを比較するのではなく、それぞれがそれぞれの課題に立ち向かおうとすることが重要なのだと感じました(ちなみに、立ち向かってみて結果的に逃げるのもアリだと思っています)。

 

キベラスラムについての小林さん本人の記事はコチラ↓

www.jumpeikobayashi.com

 

www.jumpeikobayashi.com

 

 

2つめの記事に出てくるスラムの青年オティソさんについては、ブログには書かれていないエピソードがあります。それはこのクラウドファンディングのもう一つのミッションとして書籍に記されていますので、ぜひ読んでみてください。もったいぶってるわけじゃなくて、僕のひ弱な表現力では伝えきれないと思い、ぜひ他の国のエピソードも含めて読んでみてほしいと思っています。

 

形式はKindle版のみで299円。Kindle unlimitedユーザーは読み放題対象です。

 

帰国後の著者の選択 

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そして何より気になるのが小林さんご本人が、帰国後どのように自分の進路を選択したのか、ということです。お会いした時点で、僕はまだ著書を最後まで読めていなかったので、その選択に驚きました。ちなみに、ブログでは帰国後のエピソードが書かれていないので、これに関してはネタバレになりますが(小林さんごめんなさい)、どうしても書きたいと思ったので少しだけ書きます。

 

帰国後、小林さんが選択したのは、就活してサラリーマンになることでした。日本の就活はオカシイ!と、日本の就活システムを疑い、レールに倣うことを拒んで世界一周へ出て行った男が、日本式の就活や働き方とはまったく別の価値観に触れた結果、日本の就活システムに収まるというどんでん返し。しかしそれがさらにこのプロジェクトに深みを与えていると感じました。

 結果的にこのプロジェクトは、「日本の就活を変える」ことではなく、働くということに向き合う意識を変えるものになったと感じています。それは学生だけでなく、社会人も含め全ての人の生き方に訴えるものだと思うのです。

 

小林さん自身が卒業後の道を選ぶのに、9ヶ月の旅の期間を含め、約2年半かかったと言います。就職は人生の大きな選択のひとつだと思いますが、そのコトの大きさを「就職できるかできないか」でしか測れていないというように僕は感じていました(僕も10年前はそうでしたが)。しかし本当に自分の人生と真剣に向き合った時に、その選択肢が「就職」なのか「起業」なのか「進学」なのか、その他様々な道があるなかで、納得して選ぶことができたかどうかはあまり意識されていないように思います。

卒業したら就職ありきでみなスーツを身にまとって就職活動に勤しむのです。盲目の就活です。本当にサラリーマンになりたいのかどうかではなく、サラリーマンは暗黙の前提で「自分はどの業界に入りたいか」の自己分析を始めます。「就職活動」という言葉自体に弊害があるとも思えて仕方がありません。

 

こんなプロジェクトを起こして、世界一周をする行動力があり、書籍まで書いてしまうような人は、きっと自分で何か立ち上げるに違いない(これも固定概念ですね)と思っていたところ、この旅を通して自分と向き合った結果、『サラリーマンになりたい』と思っている自分に気づいたという小林さんの言葉に「嘘だろ!?」と思いつつ、すぐに「深いなぁ」と思いを改めたのです。

 

小林さんは自分の人生の選択のために、たくさんのお金と、時間を投資しました。だからこそ「レール上の就職」ではなく、あらゆる選択肢の中から、「自ら選んだ就職」という道に進むことができました。このことから、日本の就活で疑うものは、就活の仕組みやそのツールではなく、就職率などの表面上の数値に埋もれて、進路選択の前の内省があまりに重要視されていないということだと考えたのです。

これは学生だけでなく、社会人に対しても同じことです。常に自分が自分の人生の最高責任者であることを自覚し、日々最善の選択をしているかを自問すること。それが幸せな人生を生きる唯一の方法だと思うのです。

 

 

さいごに、仕事やめることにしちゃった男の話

僕は2017年末で仕事を辞めます。その選択も、僕の人生をより良いものにするための選択の一つです。僕は就活をした10年前はレールの上を歩いただけでした。しかし10年という年月をかけて自分と向き合った結果、自ら選択する道を行くことに決めました。

人によって、タイミングによって、環境によって、自分と向き合う期間の長さは様々でしょう。しかし、自分と向き合うということを放棄してはいけないと僕は思います。自分の人生を誰かに預けてはいけないと思います。預けるなら、納得して預けることを選択してからです。

 

僕の家では日々夫婦会議が行われております。妻もまた自分の人生と向き合っているところです。そこにはいろいろな選択肢があるはずです。選択肢の数だけ葛藤があるはずです。どんな道を歩もうとも、行き着く先が幸せに続いているように選ばなくてはなりません。そうした選択が人を成長させるものだと僕は信じています。

 

ちなみに、来年から何をするかは今の所決めていません。誰かこんな僕に興味を持ってくれましたら、SNSでもコメントでも連絡ください。飲みに行きましょう。

 

 

書籍・ブログ紹介

小林さんのプロジェクトは、世界一周で得られたことを書籍化することも活動内容に入っており、8月末に完成・リリースされました。さすがに回った全ての国を網羅することはできなかったようなので、全エピソードを読みたい方はブログを。ブログで語られていないエピソードは書籍でお楽しみください。

形式はKindle版のみで299円。Kindle unlimitedユーザーは読み放題対象です。