あおろぐ

絶対に必要なものはない。あるのは『あったらいいな』という想い。

見えるもの

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過去に、目に見えているものが本当にそこにあるのか、触れられるものは本当にそこにあるのか、それらは全てバーチャルのではないかと思い始めた、と言うようなことを書いたことがあったと思う。確か。

 

カメラ・写真の仕事を始めて2ヶ月半。

実際にカメラを使ったり、同僚の方が通っていたビジュアルアーツのテキストを借りて読んだり、あれこれググってみたり。この2ヶ月半、いつも新鮮な学びがあり、いつも摩訶不思議な現象と出会う。

 

いま特に気になるのは、『目』と『脳』だ。

 

 

1.ピント

カメラで被写体にピントを合わせると、それ以外の部分はピントが合ったポイントからの前後方向の距離が遠いほどボケる。かなり雑に言うと。

何も知らなくても、それはなんとなく当たり前にそういったボケを生かした写真を見てきていたりするものだが、どっこい、ボケという現象は日常であまり見られない異常なことだ。

自分たちの目はどうだ。目を向けるものすべてにだいたいピントが合ってしまっている。遠いものも近くのものも。極端に目の前に指を立ててみたりすれば別だけど。

 

 

2.明るさ

屋内では蛍光灯などを点けて明るさを得て生活している。夜でも十分に明るい。しかし屋内で撮影をしてみて初めて気付くのだが、カメラにとってはあまりにも暗い。

目で見ているのと同じように撮ろうとすると、

シャッタースピードを遅くすればブレる

・絞りを開けばボケる

・ISOをあげればザラつく

とても目で見ているような画像は撮れない。

ブレず、ボケず、ザラつかず見ることのできる目。一体どうなってるんだろうか?

 

 

3.明暗

屋内の窓際で写真を撮ろうものなら、被写体に明るさを合わせても窓の外が明るく飛んでしまう。目で見ている限りそんなはずはないのに!明るい部分も暗い部分も同時に見える。

 

 

いろいろあるが、カメラがおかしいのか人間がおかしいのかわからないくらい、人間の目の能力はすごい、と思えてしまう。目もそうだが、脳の情報処理がすごいのだろう。

本当はそんな風に見えないはずなのに、一瞬の脳の処理によって広くピントの合った画像として見ている。暗い部分、明るい部分のそれぞれに順応させた画像を脳内で合体させて出来る画像を認識させる。

 

絞り込んだり、HDRで撮ったりすればそれらと同じようになるんだろうけど、無意識に自分の目と脳がやってきたことを、道具を使って再現する時に複雑さを感じるのも面白い。

 

いま、人間の『目』、そして『脳』が気になる。

 

そして、結局は全て『脳』次第だということを思うと、人生はバーチャルとリアル(もはやこの2つの言葉の使い分けも無意味と思える)をいかに曖昧にするかにかかっているように思う。